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MEDIA メディア

2025.11.13 中級者向けカメラ講座

【中級者向けカメラ講座08】多ければいいってもんじゃない?画素数のハナシ〜高画素機編〜


こんにちは。


前回は比較的画素数が少ない低画素機を紹介しましたが、今回は高画素機について紹介いたします。
なお、ここで言う高画素機とは、概ね4000万画素以上の機種について述べることとします。




高画素機で撮るメリット・デメリット


メリットその1:トリミングに有利

高画素機の特徴として、トリミングに有利なことが挙げられます。



(Canon EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4-7.1L IS USM 1/800秒 F7.1 ISO250 Pモード)



こちらの飛行機が離陸するシーンの作例はEOS R5 MarkII(約4500万画素)で撮影しました。
早朝ということもあり、ISO感度を上げたくなかったのでテレコンを使用せず、トリミングして約700-800mm相当に拡大しましたが、大きくトリミング(1.4〜1.5倍)しても粗が見えないどころか余裕があることがわかります。
同じく望遠域を使う野鳥撮影などでも重要になってくるポイントです。



メリットその2:ディテールが残る



(Nikon Z8 + Z 70-200mm f/2.8 VR S 1/100秒 F16 ISO250 Aモード)



こちらの写真はZ8(約4600万画素)で撮影しました。
なんの変哲もない早朝の露がついた葉っぱを撮った風景写真ですが、ピントが合った葉の水滴から、葉脈、手前のボケ、玉ボケも含めた奥のボケまで、ディテールが豊富なことがお分かり頂けるかと思います。

こうした繊細な描写が楽しめるのは、高画素機ならではの魅力です。




デメリットその1:データが重い

画素数が多くなることで、どうしても画像データが重くなってしまいます。

RAWで保存する場合、圧縮方法によっても変わりますが、R5II(約4500万画素)で1枚25〜40MB、Z7II(約4600万画素)で1枚50〜60MBほどになります。
筆者は以前GFX100II(約1億200万画素)で撮影した経験がありますが、JPEGであっても1枚65MBを超えるサイズでした。
例えばZ7IIで年間2万枚撮影するとなると、60MB×20000枚 = 年間1.2TBとなります。

データが重くなる分、ストレージへの追加投資も必要になるのは避けられません。
参考までに、筆者は4TBのHDD1台+バックアップ1台で運用していたのですが、容量が逼迫してきたため今年の頭に6TBのHDDを追加購入しました。



デメリットその2:高感度に弱い

あくまで低画素機と比較したシチュエーションですが、若干高感度に弱いです。
カタログスペックでの比較となりますが、ニコンのZ6III(約2400万画素)が常用ISO100-64000、拡張で204800相当まで対応しているのに対し、Z8/Z9(約4600万画素)は常用ISO64-25600、拡張でも102400と、常用では1.3段、拡張では1段低いことがわかります。

このことから、暗所をメインに撮影される方の場合、低画素機の方がよりニーズを満たせる可能性があります。




低画素機が有利なシチュエーション


1. 風景写真

風景写真はディテールが求められます。
先ほどの水滴がついた葉の写真もそうですが、自然風景の細かなディテールを作品に落とし込むためには、4000万〜5000万画素あった方が立体感を演出できます。
風景写真家の方々が高画素機やGFXのようなラージフォーマット機に傾倒するのもうなづけるのではないでしょうか。



(Nikon Z8 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S 1/50秒 F2.8 ISO200 Pモード)



2. 飛行機写真・野鳥写真

飛行機写真や野鳥写真は望遠レンズがよく使われるシチュエーションです。
特に野鳥の場合、被写体自身がとても小さいこともあるので、約400-600mmの望遠レンズ+テレコン+トリミングという組み合わせで撮られることが多いです。



(Canon EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4-7.1L IS USM + Extender RF2x 1/500秒 F18 ISO12800 Avモード)



例えばこのワカケホンセイインコ(70年代から日本に流入した外来種です)の写真ですが、RF100-500mmに2倍テレコンを装着し、1000mm相当で撮影しましたが、それでも足りないのがわかるのではないでしょうか。
こういうシチュエーションでは、高画素機の強みが活かせると言えるでしょう。




まとめ

2回の連載を通じて、低画素機と高画素機の持つそれぞれのメリット・デメリットを紹介させていただきました。


結論としては、
・低画素機:夜景・ポートレート
・高画素機:風景写真・飛行機・野鳥写真

での使用がオススメです。


今後の機材選びの一助になれば幸いです。

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