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MEDIA メディア

2026.04.22 中級者向けカメラ講座

【中級者向けカメラ講座16】完全対決!単焦点vs.ズーム(単焦点編)


こんにちは。


今回から2回に分けて単焦点レンズとズームレンズを徹底比較します。

単焦点レンズの良さ、ズームレンズの良さの理解を通じて、
今後の機材選びや次のレンタル候補を考える際の参考にしていただければ幸いです。


それでは、今回は「単焦点レンズ」の特徴についてお話ししていきましょう。




「明るさ」という圧倒的なメリット


単焦点レンズをズームレンズと比較した際の大きなメリットの一つはやはり明るさです。

主なメーカー(Nikon、Canon、SONY)から発売されている単焦点レンズは、F1.2やF1.4などの明るいものが多いです。
これは「大三元」と俗に呼ばれるF2.8通しズームからは2段、「小三元」と呼ばれるF4通しズームからは3段明るい計算になります。


では、「明るい」と具体的に何が良いのでしょうか?
それは、選択肢が増えるということです。


シャッタースピードで比較してみましょう。
例えば、絞りF4で撮影して、1/60秒のシャッタースピードが必要なシーンがあるとします。
3段明るい分をシャッタースピードに充てるとしたら、F1.4なら1/500秒、F1.2なら1/640秒での撮影が可能です。


シャッタースピードの設定幅が広がることで、暗所でも手ブレを抑えられ、スポーツなど動く被写体にも柔軟に対応できます。


その他にも、明るい分絞って画質を上げたり、ISOを下げてノイズを減らしたりと、撮影時の選択肢が格段に広がるのです。
その全てが撮影者に委ねられるのはとても大きなメリットと言えるでしょう。


3段分の余裕は、間違いなく表現の幅を増やしてくれます。




自分の足で動くことによる画角調整


よく世間で言われることとして、
「初心者こそ単焦点レンズを持つべきだ」
という言説があります。

そして筆者は、この言説は大体当たっているのではないかと考えます。


筆者が2年前にマカオを撮り歩いた際の写真をいくつか紹介します。



(Nikon Zf + Z 26mm f/2.8 1/160秒 F6.3 ISO100プログラムオート)



(Nikon Zf + Z 26mm f/2.8 1/160秒 F6.3 ISO100プログラムオート)



(Nikon Zf + Z 26mm f/2.8 1/160秒 F6.3 ISO400プログラムオート)


3枚とも全く同じレンズでトリミングをしていませんが、全く異なった印象の写真に仕上がっています。

1枚目は光と影の境目、2枚目はそれに加えて野外に洗濯物が干されているという雑然とした雰囲気、3枚目は裏路地の奥行き感を意識しました。


「便利さ」では、ズームレンズに劣る面は確かにあります。
しかしながら、広角、標準、望遠といった画角の特性を理解するには、ある程度「縛り」があった方が上達に繋がります。


広角ならではのパースを使った遠近感の表現や余白の切り取り方、 標準ならではの「見たままを景色にする」力、 望遠ならではの圧縮効果やボケ感など、実際に使ってみないとわからないことが多いです。


他にも、同じ被写体・同じ大きさでもレンズや立ち位置によって見た目が大きく変わってきますので、それらを理解するのには単焦点レンズが一番なのではないでしょうか。


余談ですが、筆者の意見は「個性を出すなら広角単焦点一択」です。
その理由として、特に何も考えずぼーっと眺めている際の景色が24〜35mmに近いと考えているからです。
スマートフォンの「標準」レンズがそれに近いのもうなづけるのではないでしょうか。
50mm以上に「見たまま」を景色にできると考えています。




ボケ感・ボケの質・空気感


ボケ感やボケの質、空気感を表現したい方であれば、ズームレンズよりも単焦点レンズがオススメです。

こちらの写真をご覧ください。



(Nikon Z8 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S 1/1600秒 F1.2 ISO200 絞り優先)


とろけるようななだらかなボケが印象的です。

こちらの写真では落ち葉に焦点を当て、手前の葉っぱと奥の太陽光・玉ボケを目立たせなくすることを意図して開放で撮影しました。
高いボケの質は、写真全体のクオリティの向上のみならず、被写体を強調し構図を整理することにも繋がります。


加えて、肉眼で景色を見たかのような感覚にさせてくれる立体感を持つのも単焦点レンズの特徴です。



(Nikon Zf + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S 1/2500秒 F1.2 ISO200 絞り優先)


人間の肉眼はおおよそF1.0と言われています(諸説あります)。
F1.2のレンズを絞り開放で撮影した際には近いものができるのではないでしょうか。


以前筆者はとあるメーカーの比較的明るい(F1.8〜2)ズームレンズを体験したことがあります。
1時間ほど撮り歩いた感想としては、ボケの質などが単焦点にまだ一歩及ばないのではないかという感想を受けました。


シャープネスや解像感のみならず、ボケの質などといった総合的な画質にもこだわりたい方には、単焦点レンズはうってつけです。




「味わい」「癖」を楽しむ


先ほどのトピックと関連しますが、単焦点レンズは「味わい」「癖」を持つものが多く、メーカーもそれらを活かして設計をしていることが多いです。

例えば、NikonのNIKKOR Z 50mm f/1.4です。



(Nikon Z8 + NIKKOR Z 50mm f/1.4 1/10000秒 F1.4 ISO100 絞り優先)


こちらのレンズは、比較的廉価かつ明るい標準レンズとして設計されました。
特徴としては、後ボケ・前ボケも若干滑らかさに欠ける印象を受けました。



中心部を拡大しました。ボケが軸上色収差で、緑と紫に色付いているのがわかります。
フォーカスがあっている部分の葉っぱの輪郭も、色収差が少し気になります。


そして、これらの味わいや癖は絞ることによってある程度は改善します。



(Nikon Z8 + NIKKOR Z 50mm f/1.4 1/500秒 F5.6 ISO100 絞り優先)


絞り開放での飛び抜けた個性と、絞った時の癖のない写りを使い分けることができるのも単焦点レンズの魅力ではないでしょうか。




まとめ


今回は単焦点レンズの持つ特徴をご紹介いたしました。
圧倒的な明るさや単焦点レンズでしか養えない感覚、レンズのボケ感や癖は決してズームレンズには再現できません。


以下のような方に単焦点レンズはオススメです。

・写真を上達させたい方
・写真に「個性」を加えたい方
・トータルの画質にこだわる方


ズームレンズ派の方も、是非一度単焦点レンズで撮り歩いてみませんか?



◆単焦点レンズのレンタルは【こちら


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