こんにちは。
今回は「プリセット」を使って写真の表現力を広げる方法をご紹介します。
『編集ソフトで加工するのは少し億劫…』『撮って出しでも思い通りの色合いで撮りたい!』という方にぜひ試していただきたいです。
本項におけるプリセットとは
カメラには、あらかじめ設定された数値を撮影時に適用し、写真の色味やコントラストなどを変化させられる機能が搭載されています。
メーカーによってさまざまな呼び名がありますが、本項では便宜上「プリセット」と呼ぶこととします。
今回はNikonの「ピクチャーコントロール」を使って実例をご紹介していきます。
他社のカメラの同様の機能としては、以下が挙げられます。
- Canon … ピクチャースタイル
- SONY … クリエイティブルック
- OLYMPUS(OM SYSTEM)… ピクチャーモード
- LUMIX … リアルタイムLUT、フォトスタイル
- FUJIFILM … フィルムシミュレーション
- RICOH … イメージコントロール
- SIGMA … カラーモード
プリセットの比較
同じ写真に別々のプリセットを適用し、その違いを比較してみましょう。

(Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4S 1/80秒 F11 ISO100 Aモード ピクチャーコントロール:スタンダード)
こちらはNEFファイルで撮影し、Lightroom Classicにてピクチャーコントロール「スタンダード」を適用したものです。

(Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4S 1/80秒 F11 ISO100 Aモード ピクチャーコントロール:ビビッド)
こちらは「ビビッド」にしたものです。スタンダードに比べて、ひまわりの葉の緑色や青空の色が際立っています。

(Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4S 1/80秒 F11 ISO100 Aモード ピクチャーコントロール:フラット)
次に「フラット」を適用したものです。
ハイライトからシャドーまでディテールが残った写真となりますが、少しのっぺりとした印象を受けます。
ニコン公式サイトによれば、「撮影した画像を積極的に調整、加工する場合に適している」とのことです。
並べて比較すると違いがわかりやすいかと思います。

このように、プリセットを変えるだけで簡単に表現の幅を広げる事ができます。
シチュエーションに合った使い方
では、シチュエーション別に使えるプリセットの選び方を紹介します。

(Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4S 1/600秒 F11 ISO400 Aモード ピクチャーコントロール:風景)
こちらは本栖湖から富士山を望む、典型的な風景写真です。
このような場合は「風景」がおすすめです。「スタンダード」よりも鮮やかながら、自然な鮮やかさを表現してくれます。

(Nikon Z8 + NIKKOR Z 24-120mm f/4S 1/125秒 F4 ISO1600 Pモード ピクチャーコントロール:ビビッド)
ところ変わって、夜景です。こちらは都市景観やスナップにあたります。
2024年頭に香港に旅行に行った際に、数少なくなったネオンを写真に収めました。九龍のネオンはアジアのエネルギーがあって被写体映えしますね。
明暗差のある被写体は「ビビッド」で撮るとコントラストがはっきりして、印象的な写真になります。

(Nikon Zf + NIKKOR Z 40mm f/2 1/2500秒 F5.6 ISO100 Aモード ピクチャーコントロール:モノクロ)
たまにはモノクロで撮るのも趣があって楽しみを感じられます。高層ビルのような無機物とモノクロはとても相性がいいです。
こちらも、手前の暗さと奥の明るさがコントラストになって印象的な風景を作り出しています。

( ピクチャーコントロール:トイ)
10月中旬の浜離宮庭園のキバナコスモスが満開だったため撮影しました。こちらは「トイ」で撮影しています。
緑の色相が青に、青の色相が赤にシフトして印象的な風景を作り出しています。
日々のスナップを一風変えてみたいという方には面白いかもしれません。
注意点
プリセットはJPEGで撮影した場合、後から変えることはできません。そのため、撮る前にプリセットを選択しましょう。
RAWで撮影すれば後から変えることができます。
また、JPEGで撮った際はプリセットの情報が保存されないため、筆者的にはRAWで撮影する方がオススメです。
RAW形式で撮るメリットは、今後の記事で併せてご紹介いたします。
まとめ
今回はプリセットを使って写真の表現の幅を広げる方法をご紹介いたしました。
RAW現像は億劫だけど、写真を思い通りの色調に撮ってみたい!という方にはオススメの機能です。
プリセットを活かして、思い通りの写真を撮りましょう!