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MEDIA メディア

2025.10.26 中級者向けカメラ講座

【中級者向けカメラ講座06】時間を操ろう〜タイムラプス撮り方 完全ガイド〜


こんにちは。


普段スチルが専門の筆者ですが、ひょんなことからタイムラプスに興味を持ちました。

意外と簡単に撮影できるタイムラプス。写真を撮る延長線上で撮ることができるので、ぜひ挑戦してみていただきたいです。



タイムラプスとは?

タイムラプスとは、低速度撮影とも呼ばれ、一定時間撮影した静止画をつなぎ合わせて動画にする手法を指します。
長時間露光同様、人間の目には見ることのできない風景を動画に収めることができるのが大きな特徴です。



タイムラプスにおすすめの被写体

タイムラプスにおすすめの被写体としては、以下が挙げられます。


1. 動きがあるもの
2. 明暗差があるもの
3. 時間で変化するもの

例えば、タイムラプスの王道として挙げられるのが朝日や夕日ですが、これは2と3に当てはまるように思います。天の川などの天体や星空などの動きは全てに当てはまります。 電車や車の光跡をタイムラプスに収めた動画をよく見かけますが、これは1と2に当てはまります。

逆に、1〜3のどれにも当てはまらない被写体はタイムラプスにするには少し難易度が高いように思います。




タイムラプスを実際に撮るには

今回は筆者の私物であるNikon Zfを元に説明します。Zシリーズ以降のニコン製カメラであれば概ね同じです。



まず「静止画撮影メニュー(緑のカメラマーク)」から「インターバルタイマー撮影」を選びます。

「タイムラプス動画」ではないのは、タイムラプスの過程を写真に残すためです。「インターバル撮影」を選ぶことによって、写真を複数枚撮影すると同時にタイムラプス動画が生成される、と言った方がわかりやすいかもしれません。


続いて、項目を設定します。


⚫︎「開始日時の設定」
「即時」がオススメです。


⚫︎「撮影間隔」
どの程度の速さで撮影するかという指標になります。タイムラプスを撮る上ではこの数値が一番重要になってきます。短くすればするほど動きがゆっくりになりますし、長くすればするほど動きが速くなります。

例えば、生成される動画を30fpsにした場合、撮影間隔を2秒にすれば2秒×30fpsなので60倍速になります。15秒にすれば15×30fpsで450倍速になります。


⚫︎「撮影回数×1回のコマ数」
タイムラプスを撮るという用途には1回1コマが適しています。撮影回数はそのまま動画の長さに直結します。

・「撮影回数 × 撮影間隔 = 撮影時間」
・「撮影回数 ÷ フレームレート = 出来上がりの動画の長さ」


⚫︎「露出平滑化」
オンにしておくと、明暗差が大きい場面などで自動露出にした際に露出が狂うことなく調整されます。


⚫︎「電子シャッター設定」
振動がない電子シャッターをオススメしますが、撮っていることがはっきりわかるようにしたい場合はメカニカルシャッターがいいかと思われます。


⚫︎「撮影間隔優先」
長秒露光などをする際に、シャッタースピードが撮影間隔より長い際に撮影間隔を優先するかどうかを選ぶことができる項目です。


⚫︎「撮影間隔毎のAF駆動」
オフの方がオススメです。というのも、風景をマニュアルで撮る場合はあまり関係ないのですが、AF設定によっては予期しない場所にピントが合ってしまう可能性があるからです。


⚫︎「オプション」
「タイムラプス動画」を選択したあとファイル形式や画像サイズ・フレームレート、保存先を設定することができます。
ここで設定を忘れていると正しく動画が記録されません。


⚫︎「撮影開始時の記録フォルダー」
生成される画像が新しいフォルダー(例:「102NCZ_F」などの「DCIM」直下に生成されるフォルダー)に保存されるようにしたい場合に確認してください。



設定できたら、あとは「撮影開始」を押すだけ…なのですが、動画は基本的に16:9でしか生成されないので、3:2で写真を撮影している場合、動画は上下がクロップされてしまいます。構図をよく確認してから撮影することをオススメします。


構図が確認できたら「撮影開始」を押して、動画が出来上がるのを待ちましょう。




タイムラプスを撮ってみよう

実際に撮ってみたものをご紹介します。

どんなシチュエーションで撮ることができるか分かり易いように、3つのシチュエーションで撮影してみました。



1本目は桜のシーズンに撮影しました。
構図違いで複数収録し、合計450枚撮影しました。15秒の動画になりました。
3秒間隔で撮影したので、合計で22分30秒かかっています。

通りを行き交う車の光跡のダイナミックさ、桜の動きを意識しながら撮影しました。





2本目は川崎の工場地帯で撮影しました。

夕焼けのシーンは30分かけて600枚撮影し、煙が出る工場のシーンは15分かけて300枚撮影しました。夕焼けのシーンは3秒間隔、工場のシーンは2秒間隔で撮影しています。

夕焼けのシーンはマジックアワーの空の色の移り変わりと首都高速の車の動き、工場のシーンは煙の動きが可視化されています。





3本目は冬の嬬恋村にて、空に昇る天の川を撮影しました。
15秒間隔で1時間15分間、合計300枚撮影し、10秒にまとめました。



日周運動と夜明けが近づくにつれて明るくなるのがわかりやすいかと思います。最後の方で急に明るくなっていますが、これは除雪車の光です(幸か不幸かそこで収録は終わっています)。



まとめ

以上、筆者のタイムラプスの撮り方をご紹介しました。
あくまで一例に過ぎませんし、タイムラプスに正解はないので、撮影間隔やシャッタースピードなど、色々試しながら撮影を楽しんでみるのが一番だと思います。


スチルでは記録できない長時間の移り変わりを、タイムラプスの撮影でぜひ楽しんでいただきたいです。

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