「V30」って何?
見る数字は、3つだけ。
SD、CFexpress、XQD。種類も記号も多すぎて迷う。
でも選ぶときに見るのは「種類・速さ・容量」だけ。
種類
カメラが対応する「形」。ここを外すと物理的に挿さりません。
速さ
V30など最低速度の保証値。動画と連写ほど数字が効きます。
容量
何分・何枚撮れるか。撮影時間と画質で決めます。
まず、種類(形)。
似ていても規格ごとに形も速さも対応機種も別物。お使いのカメラの対応規格を確認するのが第一歩です。
SD / SDHC / SDXC
最も普及した規格。容量で名前が変わるだけ(〜2GB:SD/〜32GB:SDHC/〜2TB:SDXC)で形は同じ。小型版が microSD。
CFexpress Type B
現行最速の主力。XQDと同形状で物理互換。8K・高ビットレートRAW動画や超高速連写に対応する大容量・大電流が強み。
CFexpress Type A
Type Bより小型で、多くがSDと同じスロットに挿せる兼用設計。ソニー機を中心に採用。単価は高めだが安定した高速性。
XQD
ニコン・ソニーが採用したPCIeベース。Type Bへ移行中だが、現役の業務機・旧モデルで今も必要。
CFast 2.0
CFの後継。主にシネマカメラやハイエンドビデオ機で使用。CFexpressとは互換性がない別物なので注意。
CompactFlash (CF)
かつての業務用標準。新規採用は減ったが、長く使われた一眼レフや一部機材で今も現役。高い耐久性が評価された規格。
外付けSSD
外部レコーダーや直接収録に対応した機種で使用。大容量・低単価で長時間収録に有利。
カードリーダー
カードの速度を活かすには規格に合ったリーダーが必須。接続規格(USB 10〜40Gbps)も要チェック。
次に、速さの記号。
V30、UHS-II、300R。1枚を分解すれば、すべて「速さ」の表示だと分かります。
容量。入れ物の大きさ=何分・何枚撮れるか。
バス(通り道)の規格。端子が2列でUHS-II、1列のUHS-Iより高速。
動画スピードクラス。最低90MB/秒で書き込める保証。動画で最重要。
最大読込300MB/秒。R=Read、W=Write。撮影は書込側が効きます。
「V」で迷わない。
Vの数字は最低保証の書き込み速度(MB/秒)。動画は止まらず書き続けるため、ここが画質に直結します。
| クラス | 最低書込速度 | 得意な撮影 |
|---|---|---|
| V6 | 6 MB/s | SD画質・記録用途 |
| V10 | 10 MB/s | フルHD動画・スナップ写真 |
| V30 | 30 MB/s | 4K動画・通常の連写(迷ったらここ) |
| V60 | 60 MB/s | 高ビットレート4K・6K動画 |
| V90 | 90 MB/s | 8K・ProRes級・高速連写の長回し |
GB・MB/s・Mbps。
混ぜないで。
よく混同される3つの単位。意味を分ければ、スペック表はもう怖くありません。
容量
入れ物の大きさ。GB/TB。大きいほどたくさん保存でき、撮影時間が伸びます。
速度
1秒あたりの読み書き量。V90やR/Wはこの単位。動画・連写は大きいほど安心。
ビットレート
動画の情報量の表記。8 Mbps ≒ 1 MB/s。ビット(b)とバイト(B)は8倍違います。
あなたの撮影に、これ。
「種類 × 速さ × 容量」を撮影スタイルに当てはめた目安です。実機の対応規格を前提に選べば失敗しません。
| こんな撮影 | おすすめの目安 | 取扱商品(例) |
|---|---|---|
| 写真メイン・普段使い | V30 SDXC UHS-I/128〜256GB | SanDisk Extreme PRO SDXC |
| スポーツ・野鳥の高速連写 | V90 SDXC UHS-II/128GB〜 | ProGrade V90 300RNextorage V90 |
| 4K動画 | V30 以上/容量多め | Extreme PRO SDXCCFexpress Type A/B |
| 6K・8K・RAW(ソニー機) | CFexpress Type A | SONY CEA-G/CEA-M |
| 6K・8K・RAW(Nikon/Canon等) | CFexpress Type B | SanDisk Extreme PRO CFexpress BNextorage CFexpress 4.0 Type B |
| シネマカメラ | CFast 2.0/機種により Type B | ProGrade CFast 2.0SanDisk Extreme PRO CFast |
| 外部レコーダー・長時間収録 | 外付けSSD | Samsung SSD T5 |
| PCへの取り込み | カードの規格に合うリーダー | SONY MRW-G2USB4 対応リーダー |
よくある勘違い。
スペック選びで損をしないための3つの注意点。
「容量が大きい=速い」ではない
容量(GB)と速度(MB/s)は別物。1TBでも遅いカードはあり、64GBでも速いカードはあります。連写・動画は「V」と「R/W」を見ましょう。
機材が非対応なら、UHS-IIでもUHS-I止まり
下位互換で使えても、速度はカメラ・リーダー側の規格に引っ張られます。高速カードを活かすには本体とリーダー両方の対応が必要です。
CFexpress・CFast・XQD は別物
名前が似ていても互換性はありません。Type A と Type B も形が違い混用不可。必ずカメラの対応規格に合わせてください。