こんにちは。
今回はマクロレンズを活用した撮影のコツをご紹介します。
マクロ撮影とは、被写体に非常に接近して撮影をする技法を指します。肉眼では見ることが難しい小さな世界を大きく写してくれるのがマクロ撮影です。
マクロレンズとは
マクロレンズとは、マクロ撮影に特化するように作られたレンズを指します。
指標としては、概ね撮影倍率(センサーサイズに対する被写体の大きさの倍率)が約1倍になるものがマクロレンズと呼ばれます。
メーカーによっては、マイクロレンズと呼ばれることもあります(例:Nikon)。
マクロ撮影に特化しているからといって、遠景が撮れないというわけでもありません。
遠景から近景までマルチに使えるレンズでもあります。
今回はNikon Zマウントの「 NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 」を試しました。

(Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 1/50秒 F2.8 ISO100)
マクロ撮影からスナップ、テーブルフォトまで幅広い
シーンで活躍する小型軽量の高性能マイクロレンズ。
最短撮影距離が0.16mと極めて短く、被写体に
約5cmまで近づいて等倍のマクロ撮影が可能。
マクロレンズでどんなものが撮れるのか?
マクロ撮影は風景写真、とりわけ植物や虫といった自然風景を肉眼よりも拡大して見せるのに適しています。
では、この写真をご覧ください。
1枚目は撮影倍率0.5倍で撮影しました。
2枚目は0.7倍で、3枚目は撮影倍率1倍で撮影しました。

(Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 1/50秒 F4.5 ISO200 Aモード)

(Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 1/50秒 F5.0 ISO320 Aモード)

(Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 1/50秒 F5.3 ISO360 Aモード)
真ん中の花を入れる構図で撮っていますが、被写体にここまで寄って撮ることができるのが魅力です。
今回は紫陽花で有名な高幡不動尊の山あじさいを撮影しました。まだ咲きかけといったところでしたが、雨上がりということもあり魅力的に撮影することができました。
クモの巣
クモの巣もクローズアップで撮ると面白い被写体の一つです。

(Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 1/60秒 F5.6 ISO800 Aモード)

(Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 1/50秒 F4.5 ISO3200 Aモード)
特に1枚目、中心付近を拡大してもらうとよくわかるのですが、綺麗に丸くなった水滴に手前の葉っぱが逆向きに反射しているという不思議な表現を見ることができました。
普通に撮っていると見落としてしまうところに気づかせてくれるのもマクロレンズの面白みだと思います。
その他の植物
紅葉していないからといって、モミジが美しくないわけではありません。新緑の青モミジも瑞々しくて、とても美しいです。
2枚目は前ボケが入るように少し寄り目に撮影しました。

(Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/3.3 1/50秒 F3.3 ISO450 Aモード)

(Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 1/50秒 F5.3 ISO1000 Aモード)
マクロ撮影を行う上での注意点
一つはブレに非常に弱いこと、もう一つは被写界深度が浅くなってしまうことがデメリットです。
そのため、ブレないように・かつ被写界深度を深くしながら露出を確保しようとすると、必然的にISOを上げるか三脚に据えて撮影することになります。
しかしながら、マクロレンズが本領を発揮する植物園などでは三脚が使用不可のところも多いです。マクロレンズを装着したカメラを三脚に据えて撮影したいという場合は、三脚の使用可否を事前に確認しておきましょう。
また、無闇に拡大して撮っても何が写っているかわからなくなってしまうことがあります。被写体に寄るさじ加減は構図やピントを考慮した上で、撮り手に委ねられるところが大きいでしょう。
まとめ
簡単にではありますが、マクロレンズを使ったマクロ撮影を試した様子を今回はご紹介しました。
マップレンタルのマクロレンズで、ぜひお気軽にマクロ撮影を楽しんでみてください。
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