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MEDIA メディア

2026.01.21 中級者向けカメラ講座

【中級者向けカメラ講座11】フォトグラファーの敵か味方か?〜フレア・ゴーストについて〜


こんにちは。


ある時は表現を広げるために使われ、ある時は被写体の邪魔になってしまうフレア・ゴースト。

今回は、それらがどのようなメカニズムで起こり、どのように対策できるかをご紹介します。




フレア・ゴーストとは?


フレアとは、太陽光などの強い光源が画角内に入ることによって、画像が白くなってしまう現象をいいます。



(FUJIFILM X-T3 + XF35mmF1.4 R 1/400秒 F11 ISO160 絞り優先)


こちらの写真はフレアの代表例です。
ビルの窓ガラスに反射した光がそのまま光源となり、白くなってしまっているほか、絞っているので光芒も出ているのがわかります。


また、一連の現象の中でも、レンズ内部の反射によって起こる現象をゴーストと呼びます。





(FUJIFILM X-T3 + XF35mmF1.4 R 1/60秒 F6.4 ISO160 絞り優先)


この写真はフレアとゴーストを出すために極端に明るく撮影しました。
太陽を思いっきり画角内に入れ、露出オーバー気味で撮影したことにより、フレア(画面中央左上寄り)とレンズの反射に起因するゴースト(右下、白から紫の光と緑色の円弧)が同時に発生しています。フレアの周囲にはセンサーの反射によるゴースト(赤、緑、青色の光)も発生しています。





(Nikon Zf + NIKKOR Z 40mm f/2 1/25秒 F8.0 ISO200 プログラムオート)


こちらの写真も、フレアとゴーストが写り込んでいます。
中央下に写り込んでいるゴーストの色はレンズのコーティングの種類によっても変わることがあります。





フレア・ゴーストの対策


フレア・ゴーストの対策としては、いくつか方法があります。
筆者がおすすめする代表的な方法をご紹介します。



1. ハレ切り

手を使って光源を隠すことをハレ切りと言います。
「ハレーション(厳密には別の現象ですが、フレアの別名とされています)」を「切る」ことからその名がつきました。

手のひらを使って、前玉の上部や側面を覆い隠すことによって、フレア・ゴーストを低減することができます。
実践する際は、手が映り込まないように、覆う位置を細かく移動させてみてください。



ハレ切りのイメージ画像です。レンズフードの周りに、太陽光が直接入り込まないようにして覆うのがベストです。




2. フィルターを必要以上につけない

ゴーストが発生する原理としては、レンズ内部のガラスが反射することが挙げられます。
そのため、外界とセンサーの間で反射するガラスを極力少なくすることで、ゴーストの減少に繋がります。


フィルターはレンズに比べると反射防止コーティングの度合いが少ないものも多く、フレアやゴーストが発生しやすい原因にもなります。
「ここぞ!」という場面では保護フィルターを外して撮影するのも手かもしれません。

どうしても保護フィルターを外したくないという方には、ニコンの「ARCREST」など、画質にこだわった保護フィルターもおすすめです。




3. 太陽を直接画角に入れない

太陽などの強い光源を直接画角に入れると、高確率でフレアやゴーストが発生します。
構図を変えることにはなるものの、フレア・ゴースト対策としては、太陽を画角から外すことが近道となり得ます。
1のハレ切りと原理は同じですが、こちらは作品作りの根幹にも関わってくるので、状況次第で検討してみて下さい。




4. 新しい世代のレンズを積極的に活用してみる

古い世代のレンズに比べて、新しい世代のレンズはさまざまなコーティングを採用し、「逆光耐性(フレア・ゴーストの出にくさ)」の向上に努めているものが多いです。
例えば、筆者が愛用しているNikonのレンズの中でも高級ラインに属する「金環レンズ(通称)」や「S-Line」は「ナノクリスタルコート(通称ナノクリ)」を採用し、逆光耐性が比較的高くなっています。
それに加えて近年のレンズでは「メソアモルファスコート」や「アルネオコート」といった新技術も採用されるようになり、フレア・ゴーストを効果的に軽減してくれます。




(Nikon Z8 + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S 1/1000秒 F8.0 ISO125 プログラムオート Lightroom Classicにて現像済み)


こちらの写真はハワイ・オアフ島で撮影した夕日の写真ですが、太陽が画角に入っているのにも関わらず、フレアやゴーストが最小限に抑えられ、鮮明な画像を保持しています。
「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」は2022年の登場で、「ナノクリスタルコート」や「アルネオコート」など、最新技術が存分に詰め込まれた一本です。
筆者が保有し、愛用しているレンズの1本でもあります。


NIKKOR Z 24-120mm f/4 S




表現として生かしてみるのもアリ!


ここまではフレア・ゴーストを抑える為の話をしてきましたが、これらの光学現象は必ずしも悪ではありません。
むしろアクセントとして生かすことで、シネマティックやノスタルジックな表現を楽しむこともできます。

先ほど「対策」として述べたことの逆をすることで、フレア・ゴーストを積極的に発生させることができます。
いつもとは一味違った表現にチャレンジしてみたい方、ぜひお試しください。




まとめ


今回はフレア・ゴーストについての性質の紹介を通じて、気軽に試せる対策と、それを逆手に取った撮影テクニックをご紹介しました。

「逆光に強いレンズを試してみたい」
「フレアを出す・抑える違いを体感したい」

そんな方は、まずレンタルでの実写体験がおすすめです。
気になるレンズはマップレンタルで試しつつ、迷ったらお気軽にお問い合わせください。


フレア・ゴーストをコントロールしながら、自分らしい光の表現を楽しんでみてください。

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