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ポートレート・人物
ポートレート撮影においてレンズの選び方は非常に重要です。レンズによって、被写体の見え方、背景のぼけ具合、撮影の柔軟性などが大きく変わります。ポートレート撮影に適したレンズを選ぶ際の主なポイントを以下にまとめました。
焦点距離
- 中望遠レンズ(約85mm - 135mm): この範囲の焦点距離は、ポートレート撮影に最も一般的で、顔のパーツの比率を自然に保ちつつ、適度な背景のぼけを得ることができます。
- 標準レンズ(約50mm): 50mmレンズは、より自然な視点での撮影が可能で、環境ポートレートに適しています。背景との関係性もよく表現できます。
- 望遠レンズ(135mm以上): より強い背景のぼけを得ることができ、被写体を際立たせることが可能ですが、撮影にはそれなりの距離が必要です。
開放F値
- 大きな開放F値(F1.4, F1.8, F2.8など): 大きな開放F値を持つレンズは、背景を美しくぼかし、被写体を際立たせる効果があります。また、低光量下での撮影にも強いです。
レンズの種類
- 固定焦点レンズ(プライムレンズ): 一定の焦点距離を持ち、ズーム機能がないため、構造がシンプルで画質が高い傾向にあります。大きな開放F値を持つものが多く、背景のぼけが美しいポートレート撮影に適しています。
- ズームレンズ: 焦点距離を変えられるため、柔軟な撮影が可能ですが、同じF値のプライムレンズと比較すると大きく重たいことが多いです。しかし、一つのレンズで多様な構図を試せるため、現場での対応力が求められる場合に便利です。
その他の要素
- レンズの解像力: 高い解像力を持つレンズは、細部まで鮮明な描写が可能です。
- 色収差や歪曲収差の補正: 高品質なレンズは、色収差や歪曲収差をうまく補正し、自然な描写を実現します。
- AF性能: オートフォーカスの速さと正確性もポートレート撮影では重要です。特に動きのあるシーンや子供、ペットなどを撮影する場合、迅速かつ正確なAFが役立ちます。