冬の澄んだ空気の中、イルミネーションをにじませる
東京の冬の夜は寒いです、東北から来た人たちからそう聞いたので間違いないです。
しかし、空気が冷えて乾燥しているということはその分クリアになり、夜景、特にイルミネーション撮影には最高のシチュエーションです。
光源を柔らかくしたり、クラシカルな雰囲気を出したり、画作りの幅を広げるのがミスト系ソフトフィルターです。
大口径中望遠単焦点レンズでボケ玉・にじみをコントロール
今回は富士フイルムXF50mmF1.0 R WRをX-H2にマウントし撮影。イルミネーションで彩られた新宿の街をこの素性の良い組み合わせで切り取っていきます。
XF50/F1.0は現行レンズの中でも最大クラスの大口径レンズなので絞りによって玉ボケやボケをコントロールできる楽しさがあります。
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F1、SS 1/125秒 -
F1.4、SS 1/60秒 -
F2.8、SS 1/30秒(ローキー設定)
夜景をしっかりにじませるブラックミストNo.1
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F1、SS 1/125秒 -
F1.4、SS 1/60秒 -
F2.8、SS 1/30秒(ローキー設定)
コントラストがありつつも光源がにじみソフトフォーカス効果が得られるブラックミストNo.1は、イルミネーション撮影の基準として押さえたい1枚です。
被写体のディテールがしっかり出つつも光源がしっかりにじむうえ、広角域でもしっかり効果が出るため標準ズームレンズとの相性も良いです。少しの光源でも印象的ににじむため、光源が多ければインパクトのある幻想的な画作りが可能です。
クリスマスやバレンタインのイメージを色鮮やかに鮮烈に伝えるようなニュアンスで、ぜひお試しください。
現代レンズをクラシックな描写にするブラックミストNo.05
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F1、SS 1/125秒 -
F1.4、SS 1/60秒 -
F2.8、SS 1/30秒(ローキー設定)
映像系のお客様に人気があるフィルターなのがブラックミストNo.05、その魅力は「思わせぶりににじませる」ところにあります。
ブラックミストNo.1の半分の効果があるNo.05は、弱めの効果でクラシックレンズやフィルムで撮ったような懐かしい雰囲気を容易に醸し出します。
マスターレンズのディティール表現力を活かしつつ、柔らかさと光源のにじみやフレア・ゴーストなど、クラシックレンズの息吹を最新レンズにも吹き込めるので、一度使えばその便利と魅力に気付けるはず。
ハイキーで冬の空気感を盛り上げるホワイトミストNo.1
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F1、SS 1/125秒 -
F1.4、SS 1/60秒 -
F2.8、SS 1/30秒(ローキー設定)
寒い夜に白い霧がかかったような柔らかな世界を表現できる、ホワイトミストNo.1はその名の通りの効果が得られます。冬の空気感にマッチしたフィルターと言えそうです。
ブラックミストとは対になるこのフィルターはコントラスト低下を伴ったソフト効果が出ますが、開放でも光源のにじみは少なく、その周りに柔らかな光の拡散が見られます。そのため光源の形を活かしたい表現にも向きます。またハイキー気味な画作りが持ち味で、寒さの中にもぬくもりがあるような絵作りが可能です。
街の明かりだけではなく屋内でロウソクの灯を撮っても面白いかもしれません。
マグネットシステムでさらに広がるミストの世界
マグネットシステム
寒空の下、かじかんだ手や手袋をつけた状態で行うねじ込み式フィルターの交換は大変なもの。しかし、マルミ光機のマグネットフィルターシステム(当店ではお取り寄せ販売のみの扱い)なら瞬時に交換可能です。
すでに映像業界の過酷なロケでも定評のある便利なマグネットシステムは、撮影の効率と表現の自由度を飛躍的に向上させます。特に迅速さが要求される街中のロケにはありがたい存在です。
マグネットフィルターシステムのミスト系は以下のラインナップとなります。
マグネットスリム ブラックミスト作例
マグネットスリム ホワイトミスト作例
マウントとともに、ぜひお買い求めください。












